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執筆者の写真Ryousuke Akita

剣豪から学ぶ②

更新日:2020年10月21日

【剣豪から学ぶ②】

FROM あきたの整体院 琴浦


皆さん、こんにちは。

剣豪から学ぶシリーズ。


宮本武蔵が書き残した五輪書。

そこには多くのヒントが隠されている話は、

前回ブログでもあげさせていただきました。

↓↓


そこから今回は、五輪書に書かれている

《太刀の持ちやうの事》

について考えてみたいと思います。

(刀の持ち方について)


この太刀ですが現代スポーツに

置き換えて考えてみると、


野球、ソフトボール、テニス、剣道、

ゴルフ、バトミントン、ホッケー、


などなど道具を握るスポーツや

武道は数多くあります。


その道具を握るという行為、

僕自身、野球を長年行ってきて、

自分なりにバットの握り方は、

色々と試行錯誤を重ねてきた

経験があります。


力強くギュッと握ってみたり。

かるーく握ってみたり。

小指を浮かして握ってみたり。


さてどう握るのが

より良いパフォーマンスを

発揮するのでしょうか?


五輪書には具体的に

こう書かれているのです。


太刀のとりやうは、大指ひとさしを浮ける心にもち、

たけ高指しめずゆるまず、くすしゆび小指をしむる心にして持つ也。


①親指・人差し指は浮かす気持ちで持つ。

②中指は締めないし緩めない

③薬指・小指は締めるような気持ちで持つ


こう解釈できるでしょう。


重量のある太刀を持つにもかかわらず、

ギュッと持てとは一言も書かれていません。



薬指・小指の表現でもそうですが、

「しむる心」と書き、

締めるんだけどギュッと持たないようにと

心を付け加えることで柔らかく

表現されているとも捉えられます。


武術などを習われた方などは

特にお分かりいただけると思いますが、

力むという事初動の遅れを起こしたり、

部分的な筋肉に頼る動きになったりと

身体がもつ能力を存分に発揮できない

ことがあるからです。


「指先に力を入れるだけで?」

と思われるかもしれませんが、

指先でも足先でも腹筋でも背筋でも

力みは他の部位へも影響を与え始めます。


西武の中村剛也選手は、

高校時代のケガをきっかけに

力を入れない独特のグリップになったそうで、


「僕は右利きですし、力を入れようと思わなくても

勝手に力は入るので、右手は意識していないんです。

それに小指はそんなに使わなくてもいいですから」


と右手の小指を浮かし

全体的に脱力した握り方は特徴的です。



三度の三冠王、落合博満選手は、

自身の著書でも

「バットの握り方は、両手の小指にだけ力を入れておけばいい」

と他の指には力を入れないように

していると言われており、

力を抜くことを勧めています。



と世紀のホームランバッターたちが

力を入れずに握っているのです。


競技において特性があり、

色々な方法があるでしょう。


しかし、

力を極力抜くことで

出せる力というものがあるのです。


ここでは、あえて強調しますが

力を抜くからこそ出せる力がある!


五輪書にはこうも書かれています。


総じて、太刀にても、手にても、居着くといふことを嫌ふ。

居着くは死ぬる手なり、居着かざるは生きる手なり。よくよく心得べきものなり。


居着くというのは、固着する。

固まるという事で、筋肉の緊張を示します。


生きるか死ぬかの戦い、、、

筋肉を緊張させ、固めていると

戦いに負けてしまうよ。

と宮本武蔵は言っているのです。


スポーツにおいても同じなのです。


瞬時の判断で体を動かしていく競技において、

力んでガチガチに固まった身体で臨むのか?

脱力した動きやすい身体で臨むのか?

どちらが良いかは感覚的に皆さん分かるはずです。


〈力を抜くからこそ出せる力〉

については武術と触れ合う中で

体感し体現できるように

なってきている感覚です。


頑張るアスリートには

少しでもその感覚に気づいてほしく、

選手達にはヒントを伝えてきました。



アプローチ方法は沢山あります。

しかし、行き詰っている選手や伸び悩む選手。


そして、過度な筋肉の緊張を起こし

故障に悩む選手たち。


これまでとは全く違う

〈ゆるめる〉というアプローチに出会い、

モチベーションを上げていく姿は

とても嬉しい気持ちになります。



今後も武術など先人の知恵からヒントを頂き、

来院される方々へ還元できればと思います。


固まった筋肉をゆるめる手技、

動作を解析し、体の動きを再教育。


これが、アスリートのみならず

一般の来院者の方にも喜んでいただいている

あきたの整体院の特徴なのだと思います。


ご相談はこちらから

↓↓


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